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こころの科学 180 特別企画:統合失調症治療の現在

によって 宮岡等


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統合失調症の多角的で豊富な内容を総合的に網羅しています。最新の研究成果、医学界、介護・治療、行政の現状の動向がよくわかります。知らなかったことも多くありました。自分の知識が古いことも自覚しました。この20年で神経科学・脳科学の進歩で、統合失調症の病因・病態の解明は進みました。抗精神病薬・心理社会的治療・地域生活支援の組合せによる回復促進も広がりを見せています。当事者の主体性の尊重に基づく活動支援、カミングアウトの広がりも多くなってきました。Eテレのバリバラなどの番組の影響も大きいでしょう。松本ハウスの活躍も好事例でしょう。今よく使われているのはリカバリーという言葉です。リハビリから、人生・こころ・脳を含めたトータルな回復概念です。ぺてるの家の国際的な広がり、フィンランドの精神医学改革例、脳形態変化研究、分子・細胞レベルでの解明など、治療に向けて取組は多岐にわたります。各国の現状のなかで、バングラディッシュは、経済的・制度的に恵まれている日本と違い、精神疾患に対する医療治療はないも同然で、幻視幻聴の女性患者が、鎖に繋がれていたり、裸のままオリでくらす女性など治療は遅れていて厳しいものです。逆説的ですが、この病気の研究が進めば進むほど、病因解明、治療法確立の困難さが増えて、統合失調症の定義は明確ではなくなっています。第一戦で活躍する精神科医のアンケートで、21世紀の統合失調症の解決の見通しに対する質門があります。ほとんどの医師は有効な治療法の確立についての見通しについては否定的です。自我障害は、この病気の特徴の一つですが、自分とは何か、心とは何かという根源的な哲学問題まで踏み込んだ議論もあります。病気による息子の暴力におびえ、恐怖感を抱いている親が、「ある日、施設から、お宅の息子さんが亡くなりました、という電話をもらったら、私たちはどんなにほっとすることでしょう。」と言っています。重い言葉です。

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